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2019年8月18日

こんにちは、歯科医師の米山です。

暑い日が続いてますね。熱中症対策には水分補給が欠かせませんが、場合によっては歯を溶かしてしまうかもしれません。

歯が溶けてしまう主な原因は2つあります。

①虫歯菌が作り出す酸によるもの(虫歯)

②酸性の飲食物を摂取すること(酸蝕症)

まず①についてですが、糖質を含む飲食物を食べるとそれを虫歯菌が取り込み、酸を作ります。その酸によって歯が溶けてしまいます。これがいわゆる虫歯の状態です。

対しまして②では、飲食物そのものが酸性であるために歯が溶けてしまいます。この状態が酸蝕症です。

原因は違いますが共通していえることはお口の中が酸性になっているということです。
なので歯が溶けるのを防ぐ為にはお口の中を出来るだけ酸性にしないということが大切になってきます。

さて皆様は水分補給をする際には何を飲まれているでしょうか?

スポーツドリンクには多量の糖質が含まれておりますし、それ自体も酸性の飲み物です。
なので虫歯、酸蝕症の両方の原因になり得ます。
最近よく目にする、糖質0の清涼飲料水は糖質は含まれておりませんが、強酸性の飲み物のめ、酸蝕症の原因になり得ます。

特に夏場は頻回に水分補給をする機会が増えるために、お口の中が酸性になる時間も増えます。また夜中に目が覚めて水分補給をしてそのまま歯磨きをせずに寝てしまうこともあるかもしれません。

とは言え水分、塩分、糖分の補給は熱中症予防には必須のため水分補給の回数を減らすのは危険です。そこで歯にやさしい水分補給方法をご紹介します。

①清涼飲料水を飲んだ後にお水で口をゆすぐ、又は水を口に含んでお口の中全体に行き渡らせてそのまま飲み込む。

②夜中に清涼飲料水を飲んだ際には必ず歯を磨く。

いかかでしょうか?一手間かかりますがこれだけでもお口の中を中性に近づけることができますよ。まだまだ暑い日は続きますが、水分補給の際は少しだけでも歯に対して気遣ってもらえたら嬉しく思います。ではまた!


🐄雲井です。さすが、米山先生!歯科のブログらしい、アカデミックな内容ありがとうございます。最近はやりの炭酸水もPH5.5以下みたいですから、ガス入りウォーターの大量飲みやダラダラ飲みには、みなさんもお気をつけて!

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くもい歯科クリニッ​ク 院長 雲井秀樹

くもい歯科クリニッ​ク
院長 雲井秀樹

北海道大学歯学部卒

鶴見大学歯学部小児歯科学教室助手職を7年間務めたのちに、当地にて開業。

ファミリアキッズ駅前園 園医

日本歯科医師会会員 日本小児歯科学会会員