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院長の思い

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スピーカー


kumoidr.jpg院長 雲井秀樹
大阪府出身
北海道大学卒業後、鶴見大学小児歯科学教室勤務。
平成5年に二子新地にて開業、23年間この地で診療を続けている。



院長の仕事について教えてください


雲井先生:
歯科医院の院長は3本の柱をもって仕事をしています。
1、歯科医師としての仕事
2.労務管理者としての仕事
3.経営者としての仕事
です。

うまく回っている歯科医院の先生は、この3つの仕事を意識しています。
これから開業する人は、これらを絶対に学ばないといけません。
これらは少なくとも、歯科大学では教えてくれません。
どれかに偏ってしまうと、なかなかうまくいきません。
そのため、歯科医院の院長という仕事はとても難しいと感じています。


3つの柱で一番難しいのはどれでしょうか?


雲井先生:
一番難しいのは労務関係ですね。
歯科医院の動きはグループで動いています。
たとえそれが3人だったとしても10人だったとしても基本的には同じです。
全体が同じ方向を向いて整っていないと、車ではないですがそっちの方向に動いていきません。
みんなを動かしていく、みんなの気持ちを持っていくことが本当に難しいです。


スタッフみんなを動かすためにクレドで同じ方向へ


雲井先生:
みなさん、個性がそれぞれあるので、入社したばかりの人にクリニックのやり方や理念を話しても、すぐに賛同できるかというとそれは難しいです。
だから、当院はクレドという企業内の規則を作ってしばしば確認しています。
クレドとは、最低限のみんなで守ろうねという分かりやすい規則です。
みんな別々の個性だから、仕事を離れたら自由です。
ですが、この院内で働いている時はこの規則だけは守りましょうというという意識付けですね。
そうすることで、医院を正しい方向に進めていく基礎になります。
こうした基礎作りをせずに、「今日からこういうことを始めたからみんなやってください」なんて言ったって、それは無理です。
基礎になるクリニックの理念の部分を整えるのがなかなか難しいです。
みんなバラバラの思いを持っているのは当然ですもんね。


スタッフがどんどん辞める...失敗続きだった過去


雲井先生:
23年前に開院したときは何も考えずに始めました。
当時、新しいクリニックは何もしなくてもまだそこそこ患者さんが来る時代だったんです。
今はそうはいかないですけどね(笑)

経営もしない、マネジメントもしない、今までの知識でなんとかやっていけるだろうと思っていたら、開業2年目でレセプトが減り始めて気づいたら100枚くらいのヤバイ状況になっちゃったんです(笑)
当時はコロコロ人も辞めていました、今考えたら原因は全て自分だったんですけどね。
仕事はそこそこしているつもりだったので、なんで頑張っているのに患者さん増えないんだろうと思っていました。
その不満の矛先が受付や他のスタッフにいっちゃったんですよね。
今では考えられないですが、俺様オーラがすごくて、それがスタッフにすごい悪影響を与えていましたね。
スタッフは「患者さんのために」ではなく「院長を怒らせないために」仕事をしていたと思います。
それじゃ楽しいわけないですよね。
仕事が楽しくないから続かない、そんなことを繰り返していました。

本人は単純に自分には開業医が向いてなかったんだなー、もうやめようかと思っていた時に、たまたま出たセミナーである講演を聞きました。
そこで聞いた話が目からうろこだったんです。
そのセミナーの冒頭で、講師の方が「先生は院内で笑っていますか?今から笑ってみてください」と仰ったんです。
やってみたら、全然笑えませんでした。
そこで、いかに普段から自分が笑っていないかを実感しましたね。
その話を聞いてから、毎日出勤する車の中で教えてもらった「ニコニコ体操」をするようになりました。
次に、これもまたセミナーで教えてもらったことなんですが、スタッフに無記名で院長の嫌なところを書いてもらうということをしました。
それを読んで怒らないで直せることがないか、冷静に考えました。
実はそのときにスタッフが書いた院長への要望が、今のクレドの始まりになってるんです。
その後、スタッフみんなが守っていきたいルールに発展していきました。


院長から見たくもい歯科で学べる部分


雲井先生:
大学で歯科技術は教えてもらえますが、経営と労務管理は学べません。
自分で知ろうとしない場合、これらは学べないんです。
自分が居るクリニックが、経営と労務管理を意識していないと思う場合は、残念ながらこれらは学べないんだろうと思います。
事務長さんをおいて、経営や労務管理をしていらっしゃるとこともありますよね。
それは院長だけだと出来ないからです。
先ほど申しましたように、私は経営も労務管理も意識しているので、一緒にやっていければ実務を通じて学べるのではないかなと思います。
ご自身で開業したときに、くもい歯科クリニックでの経験を活かしていただけたらなと思います。
あと、院長との距離が近いのがポイントですね。
間近で学んでいただけるかと思います。

米山先生:
そうですね。
完全に経営者になっている院長先生もいらっしゃいますが、それだと距離が遠くなってしまいます。
雲井先生は、臨床家であり経営者なので、全ての仕事を間近で見れるのがクリニックの特徴だと思います。
あと、スタッフと一緒にお昼を食べることができるのがめちゃくちゃ大きいです(笑)
スタッフってこんな気持ちで働いてるんだなーと生の声が聴けるので、すごく貴重な時間です。
おそらく、スタッフとお昼を食べていなかったらぼくも開業当初の雲井先生みたいになっていたかもしれません(笑)

スタッフ同士のチームワークはどうですか?

雲井先生:
スタッフ間は仲がいいと思います。
それを再確認したのは、浸水被害のときです。
こちらからは何も言っていないのに、みんな自ら手を挙げて手伝ってくれました。
それはやはりクレドがあるからかなと思いました。
全員が同じ方向を向いて動けているので、クリニックのことをわが身として考えてくれます。
あと、スタッフが辞めるときに「人生でこんな楽しい職場はなかった」と言ってくれたので、今のクリニックはきっと良い状態なのだと思います(笑)

今の穏やかな院長からは想像ができない過去がありましたね。
過去の失敗があったからこそ、今のクリニックがあるのだと思います。
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