2009年4月22日
Point 4:担当歯科衛生士制。専用エリアで、お口の中のメンテナンス
生涯にわたり、自分の歯で楽しく食事ができる"口福"な人生を送っていただくためのサポート。それが、当院の考える予防歯科です。
当院は、担当歯科衛生士制度を導入し、一人ひとりの患者さまに合った歯の予防を行っております。豊富な知識を持った歯科衛生士が担当し、専用エリアで患者さまに最適なメンテナンスを実施し、予防方法をご指導させていただきます。
担当衛生士制度を導入したことで歯科衛生士の意識が向上し、患者さまとのコミュニケーションもより一層深まっています。また、患者さまからも「いつも同じ人が担当するので、安心して任せられる」と喜んでいただいております。
Point 5:技工士と連携したレベルの高い白い歯に
当院では現在、4名の技工士さんとお付き合いし、それぞれの得意分野に合せた補綴物をお願いしています。
保険の補綴物をお願いしている技工士さんのレベルは高く、保険とは思えないほどの完成度の高さです。また自費の補綴物は、鶴見大学の技工士課で技工士長を務めた方にお願いしています。非常に高い能力をお持ちの方ですので、安心してお任せできます。
特に、前歯の差し歯を作るときは、色決めがたいへん重要です。周囲の色と馴染まないと、全体のバランスが崩れてしまいます。非常に微妙な面がありますので、技工士さんに来院してもらい色を確認しています。
Point 6:うがい水にまでこだわった感染予防
歯医者さんで口をすすぐとき、安心して水を口に含むことができますか? 「この水は安全かしら?」と思ったことはありませんか?
当院では、滅菌対策に力を入れ、肝炎などの院内感染予防に努めております。治療器具はすべて高圧滅菌し、肝炎ウイルス対応消毒剤や紫外線殺菌灯なども使用しています。各診察台を流れる水は消毒用フィルターでろ過されます。
また、治療器具は滅菌消毒し、おひとりさまごとに包装(パッキン)していますので、開封するまで滅菌状態が保たれております。この他、治療中に使用するグローブや口をすすぐコップなど、できるだけ使い捨てできる物を使用しております。
2009年4月21日
当院のカウンセリングシステムについて
治療に関する不安の多くは、内容や方法についての説明不足によるものです。
当院では、患者さまの了承が得られない限りは治療に着手しません。こうした基本方針のもと、カウンセリングを重視した診療を行っています。
「カウンセリング」って何ですか?という質問も聞こえてきそうですが、別にむずかしいことではありません。
ひと言でいえば、患者の皆さまとのお話合いを通じて、「くもい歯科クリニック」と「患者さま」との間の垣根を低くして、患者さまのさまざまな歯に関する思いを我々スタッフと共有していこうというものです。
んーー、平たく書くのは難しいですね(笑)。
たとえば、皆さんが持っている歯科への恐怖心を事前にスタッフに話してしまうことで、気持ちも少し楽になります。してほしくないことを言っておいてくだされば、そうならないように努めます。患者さまとスタッフという立場の前に、ひとりとひとりの人間同士として、対等の立場で向き合えれば、なにかとコミュニケーションもとりやすいと思うのです。
カウンセリングはほとんどの場合、「カウンセリングルーム」という個室で行います。治療椅子の横でお話しするのではありません。ですから、他の患者さまには聞こえませんので安心してください。
※当然ではありますが、こうしたカウンセリングを希望されない方につきましては、通常の手順で治療に取り掛かります。カウンセリングを強制することはございませんので、その旨、受付にてお申し付けください。
実際には、いろいろなシーンでカウンセリングを行っていきます。
はじめて患者さまが医院にお出でになった時には、「初診カウンセリング」を通じて、患者さまのお悩みやいろいろなご要望をおたずねしていきます。
治療が進んでいくと、患者さまに選択肢のある治療も出てきます。たとえば、「詰め物」をするときの治療方法は何種類かあり、基本的には患者さまに選んでいただけます。ただ、治療方法についての説明がないと、内容が分からないのですから選びようがなくなります。
そこで、「詰め物カウンセリング」を行って、治療内容・費用・期間などについて説明し、情報提供させていただいたうえで、患者さまに選んでいただくという手順にすれば患者さまにとって納得できる治療になるのではないでしょうか?
このように、歯科医院でおこるさまざまなシーンで十分な説明を行っていくのが「カウンセリング」なのです。
言葉では足りない部分も多々ありますので、PCの画像を使って説明したり、実物に近い模型をお見せしたり、ときには、鏡を使って患者さまの歯をご自身で見ていただきながらお話しすることもあります。治療のイメージをなるべく具体的に持っていただきたいのです。
「スタッフ」によるカウンセリング
また、次の表にあるように、ほとんどのカウンセリングはスタッフ(勤務医および歯科衛生士とスマイルクリエーター)が担当いたします。ざっくばらんにお話しますので気軽にお話しできると思います。
なお、以下の表にあるように高度な治療を行うときは、ご要望に応じて院長によるカウンセリングも実施しています。複雑な処置については専門的な説明が必要となりますので、歯科医師が直接にお話しするようにしております。
ご納得いくまで説明いたしますので、治療に際してわからないことがあれば、遠慮せずにご相談ください。
スタッフによるカウンセリング | 院長によるカウンセリング |
---|---|
●初診カウンセリング ●詰め物・被せ物についてのカウンセリング ●歯を失ったときのカウンセリング |
●高度・先進治療について ●インプラント治療 ●保険義歯に関するお悩み ●矯正治療をご希望(矯正専門医担当) |
では、もう少し詳しくカウンセリングについてお話していきましょう。
初診カウンセリング
歯に関する悩みや気になることをお伺いしていきます。患者さまの歯科治療に関するお考えやご要望などは、専用シートに書き込んでいきます。2度目以降の御来院時には伺ったに内容を確認いたしますので、安心して治療を受けていただけます。
ときには、他院でのイヤな経験をお話しになる方もいらっしゃいますが、当院でも患者さまに不快感を与えてはいないかと、常に我が身を振り返るようにしております。
また、より専門的な内容については、後ほど、担当医がご説明いたします。まずは、お気軽にご相談ください。
※なお、初診カウンセリングの後に治療を行う場合もございます。お時間には余裕を持ってお越しください。
詰め物・被せ物についてのカウンセリング
補綴物(詰め物や被せ物)には使用する材質により、特徴や違いがあります。
当院では患者さまの同意のもと、"詰め物・被せ物についてのカウンセリング"を行っています。補綴物の処置に入る前に、材質や特徴、価格や保証期間などについて詳しくご説明いたします。
歯を失ったときのカウンセリング
最近では歯周病やケガ、過度の歯ぎしりなどで歯を失う方が増えています。
当院では、こうした方の不安や心配を和らげるために、"歯を失ったときのカウンセリング"を行っています。インプラント、ブリッジや入れ歯などの各種の治療方法の内容・長所・短所・注意点や費用などについて詳しくご説明いたします。
院長によるカウンセリング
当院では高度で複雑な治療を行う患者さまには、ご要望に応じて院長カウンセリングを承っております。
院長カウンセリングは、以下のような内容について詳しくお話しする時間です。
●お口全体の虫歯や審美などのトータルな治療について
●高度・先進治療について
●インプラント治療
●保険義歯に関するお悩み
●矯正治療をご希望 (内容により矯正専門医が行うことがあります)
具体的には、一対一で治療の説明をし、ご質問にお答えしながら、不安を解消していきます。もちろん、実際に治療を行うかどうかは、患者さまご自身でお決めいただきます。
「歯に関する悩みがあるし、この際、きっちり治したい」「全体的な治療をしたいが、どんなふうに治すのか、どれくらいかかるのか、不安がある」という方にはおすすめです。
院長カウンセリングは完全予約制です。事前にお口の型、写真とレントゲンなどの資料をお取りしたうえでご説明いたします。
受診時に「院長カウンセリング希望」とお申し付けください。
資料を整えたのちに、30分の時間をかけて当院のカウンセリングルームで実施いたします。なお、当日のキャンセルはお受けしかねます。
また、「院長カウンセリング」では、詳しく説明を行うために、事前に診断用資料の作成と診断結果を詳述した文書作成を行っています。このため、資料作成費用が、11.000円かかりますのでご承知おきください。
2009年4月20日
歯科医師
インプラント担当医 河西 衛司(非常勤)
略歴:日本歯科大学卒業
(院長より一言)
既に500本以上のインプラント手術の経験を持っています。フランケンシュタインにちょっと似ていますがとても優しい先生です。
矯正担当医 高橋 康子(非常勤)
略歴:新潟大学歯学部卒業
日本矯正歯科認定医
メモリアル・スローン・ケタリング(NY市)講習生
資格:ワインエキスパート
(院長より一言)
治療経験豊富な女性医師です。人当たりがよくウィットに富んだ会話のできる先生です。ソムリエールでもあります。
歯科衛生士
スマイルクリエーター(歯科助手)
清水 美保
音楽が好きなのでフェスなどによく行きます。
おススメなフェスは、APbank、ロックインジャパンです\(^o^)/
こんな私ですが、患者さまの不安を少しでも取り除けるように
丁寧な対応、笑顔を届けられるように努めてまいりますので
よろしくお願い致します。
枝松 佳代子
スマイルクリエーターの枝松です。
ディズニー・ミュージカル・B'zが好きです。
特にディズニーは一人で遊びに行くほどです!!
笑顔を大切に誠意をもって対応させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
大川 千帆
こんにちは!スマイルクリエーターの大川です。
趣味はプロ野球観戦で、休日にはよく球場へ足を運びます。
応援しているチームは埼玉西武ライオンズです!(神奈川県出身ですが...笑)
患者さまが安心してリラックスした気持ちで治療を受けていただけるよう、精一杯サポートしていきます!
よろしくお願いしたします。
土田 香澄
スマイルクリエーターの土田です。
休みの日は娘と出かけたり、最近は一緒にお菓子作りにはまっています。
お子様連れの方が来やすいように対応したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2009年4月17日
歯科の医療費控除とは?
医療費控除とは、自分や家族のために医療費を支払った場合、一定の金額の所得税の控除を受けることができる制度です。
治療にかかった費用は医療費控除の対象になります。医療費控除は医療費の負担を軽減するために設けられた制度で、一年間に10万円以上の医療費が必要になった場合に所得税の一部が戻ってきます。
本人及び生計を同じにする配偶者その他親族の医療費(毎年1月1日から12月31日までの分)を支払った場合には翌年の3月15日までに確定申告すると医療費控除が適用され税金が還付または軽減されます。
ただし、年間お支払いになった医療費が10万円以上でなければ対象となりません。(申告額は200万円が限度です)所得金額合計が200万円までの方は所得額の5%以上医療費がかかった場合に申告できます。
控除金額について
控除される金額は下記の計算額になります。
計算額の全額が控除されるわけではありません。各々の所得税率などにより異なります。下記の国税庁のHPなどでご確認ください。
医療費控除の対象となる医療費
・医師、歯科医師に支払った診療費、治療費
・治療の為の医薬品購入費
・通院、入院の為に通常必要な交通費(電車賃、バス代、タクシー代等)
・治療の為に、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師による治療を受けた際の施術費
・その他
還付を受けるために必要なもの
・確定(還付)申告書(給与所得者は源泉徴収票)
・領収書(コピーは×)
・印鑑、銀行等の通帳
*確定(還付)申告書は地元の税務署においてあります。
*申告期間は翌年の2月16日から3月15日の間です。ただしサラリーマンの方の還付は1月以降受理されます。
2009年4月15日
医院案内
くもい歯科クリニックのアクセスと医院案内です。
医院名 | くもい歯科クリニック |
![]() |
---|---|---|
住所 |
〒213-0004 神奈川県川崎市高津区諏訪1-9-1 諏訪平壱番館102 (高橋内科医院のおとなり。通り沿いです。) | |
電話番号 | 044-814-3322 |
診察時間
月・火・水・金 | 9:30~13:00 / 14:30~19:00 |
---|---|
土 | 9:30~13:00 / 14:30~16:30 |
休診日:木・日・祝 (ただし、祝日のある週の木曜日は診療します)
アクセスマップ
〒213-0004
神奈川県川崎市高津区諏訪1-9-1
(高橋内科医院のおとなり。通り沿いです。)
電車でお越しの方
東急田園都市線
二子新地駅下車 徒歩3分
2009年4月13日
個人情報について
くもい歯科クリニック(以下、当院)は、ご予約やご相談・資料請求などで皆さまに個人情報の提供をお願いすることがあります。当院は、ご提供いただいた個人情報に関して本「プライバシーポリシー」に基づき、取り扱いに細心の注意を払っています。
当サイト上でお伺いする個人情報について
ご予約やご相談、資料請求時にお伺いする個人名、メールアドレス、その他の個人情報は、ご予約を受けたり、ご相談内容、資料請求に適切にお答えするために必要なものです。これら以外の目的では使用いたしません。
個人情報の利用と提供について
当院では、お答えいただいた個人情報を、販売したり、貸し出したりすることはありません。下記の場合においてのみ、個人情報を外部に提供することがあります。
・利用者の方の同意があった場合
・裁判所や警察などの公的機関から、法律に基づく正式な照会要請を受けた場合
・ご利用者にサービスを提供する目的で、当院からの委託を受けて業務を行う会社が情報を必要とする場合。(ただしこれらの会社も、個人情報を上記の目的の限度を超えて利用することはできません。)
なお、ご相談に関しまして、公益性があると判断した内容を当サイト及び当院関連サイト上で公開する場合がありますが、その場合は個人情報が特定されない状態で公開します。
当院の個人情報管理責任者
くもい歯科クリニック
院長 雲井 秀樹
〒213-0004
神奈川県川崎市高津区諏訪1-9-1
諏訪平壱番館102
2009年4月11日
患者さまと対等に向き合うことを大切にしています
こんにちは。くもい歯科クリニック院長の雲井秀樹です。
当院は開院以来、地域の皆さまのお口の健康に貢献することを医院の目標として、ドクター・スタッフ一同、日々努力してまいりました。
医院の基本的な考え方として、
1. 親切ていねいな応対
2. 十分な治療説明
3. なるべく痛みの少ない治療
を実践していくことで、患者さまの「痛み」への不安、そして「どんな治療をするんだろう・・・」という不安を取り除いていきたいと考えています。
院長・雲井としてのモットーは、「医師・患者という関係の前に人間として対等に向き合おう」ということです。お会いした時には視線を合わせ、にっこりと微笑みかけながら接するよう心がけています。スタッフにも私の考えを良く話しております。したがって、スタッフも私と同じ気持ちで患者さまに接していますので、気軽に話せるお兄さん・お姉さんのように、どんなことでも相談していただきたいと思います。
また、患者さまのいろいろな不安を取り除く具体的な方法として、
1. 患者さまへの接遇に努力を惜しまない
2. さまざまなカウンセリングを用意して十分に治療を理解していただく
3. 痛みを少なくする器材・手法を取り入れて実行していく
などを常に心がけています。
とは言っても、こうしたことにゴールはありません。皆さまからもいろいろとご指導いただければ、よりよい歯科医院を作れると確信しておりますので、いたらないことがありましたら、どうぞ遠慮なくご指摘ください。
一般歯科から小児歯科・インプラント・矯正治療まで幅広い治療が当院の特長です。小児歯科については院長・雲井が主に担当しております。また、インプラント・矯正など専門性の高い分野については、経験豊かで私自身がよく知っている歯科医を担当医として迎えております。私の管理の下で、専門医との連携により、患者さまのニーズに合った、高度で安全な治療が提供できると考えております。
北海道大学~鶴見大学:小児歯科治療の研鑽を重ねる
ここでは、ちょっと恥ずかしいのですが、自分の生い立ちについて書かせていただいてます。当院の院長がどんな人かということを少しでも知っていただければ、不安が多少は和らぐかなという思いつきです(逆に不安になったりして【笑】)。
私は実は大阪出身です。大阪市天王寺区というところで産声をあげました。小学校(追手門学院)・中学校(星光学院)と私立を進み、そのまま中学校からエスカレーターで高校に行く予定だったのですが...。お年頃の私は、他の家庭の例にもれず、父親に反目しておりまして...。父親は、きまじめで頑固一徹な人だったので。当時のドラマでいえば、「寺内貫太郎一家」みたいな状態で...誰も知りませんよね...'70年代ですから...。まぁ、そういうわけで、自分から、高校は公立にいきたいなどと、ほざきまして、結局、住吉高校という学校に進みました。
そこでの生活は面白かったです。共学校でしたし、自分は楽器はできないんですが、放送部に入った関係で、軽音楽部の連中(つまりバンドやってる人たち)と仲良くなり、いろいろな社会勉強をすることができました。ちょっとここでは書けないこともいろいろあったり、でも、思春期の人間が人生の指針とできるような人との出会いもありました。おそらく、エスカレーターで進んでいたら、そういう機会はなかったのではと思います。
こうして世の中を広く見る機会があったおかげで、人の役に立つことは素晴らしいことであり、なかなか誰にでもできるわけでもないことを再確認できました。
自分の父親に対する反目は、その後もなかなか解消できませんでしたが、そうした気持ちとは裏腹に、父親のやっている仕事が世の人々のためになっていることへの憧れを抱くようになりました。
そうした秘めた思いもあって、高校卒業後は北海道大学歯学部に入学しました(実は一浪しています。その期間もいろいろと自分なりに過ごせたのですが、既に長すぎるので割愛します)。
北海道は本州の人にとってある種の理想郷と言っても良いのではないでしょうか? 空気はうまいし、食べ物もおいしい(お肉は本州に負けますけど...)。車の免許も向こうで取りましたが、はっきり言って、どこでも高速道路でしたね。夏は道東に出かけて山の中の道を走りまわったり、冬は冬で、なにしろ、どこでもスキーできますから。午前は学校に行って、午後は自主休校でスキーとか。なにしろ、学校から車で30分も行くとスキー場なんですから。スパイクタイヤ(今は禁止)を履いて結構無茶なことをしてましたなぁ。もちろん!勉強はちゃんとしてました。ハイ!。
そんな場所ですからね。北海道大学に本州から行った学生さんの留年する割合が高いと聞いていますが、それは当然です。東京や大阪みたいなゴミゴミした街から、あんなところに行ったら、帰りたくなくなりますよね。わざとじゃないのというくらい、留年を繰り返す人もいましたから...。私自身は正直な話、田舎者なので、東京みたいな巨大都市より、都会の面もあるが、すぐそばに雄大な自然のある札幌は肌にあっていましたね。楽しく過ごさせていただきました。幸いなのかどうかはわかりませんが、留年などはしないで無事に6年で卒業の運びとなりました。
さて、卒業にあたって、この後どうするかが大問題。いくつかの選択肢があったのですが、「実家に戻る」というのはからだ全体に拒否反応があり却下。「北海道大学の病院の医局に残る」は有給のポストが空いているはずもなく断念。これ以上、親もとの脛かじりは嫌ですからね。そこで、かねてから克服したいと思っていた小児の歯科治療を勉強しようと、当時とても有名な先生であった、大森郁朗先生をいろいろとつてを頼って師事させていただくことになりました。こうして、鶴見大学歯学部小児歯科学教室の一員になることができました。
鶴見大学歯学部小児歯科学教室。ここでは貴重な経験をさせてもらいました。大森先生は小児歯科医は「子供の治療のすべてができるようになるべきだ」というお考えで、虫歯やフッ素は当然として、矯正や口腔外科、各種の難病を有する子供たちの口腔ケアと、勉強する意欲のある者には何でもやらせて下さいました。本当に素晴らしい先生に師事することができたのです。私だけでなく、先輩や後輩の先生でも、このような大森先生の指導のおかげで開業医としても立派に地域の子供さんたちのトータルな口腔ケアはできるようになったとおっしゃる方がほとんどです。
また、小児歯科の患者さまは意思疎通が難しいお子さまです。どのようにコミュニケーションをとるかということは、治療を効果的に進めていく上でとても重要です。このようなコミュニケーション重視の治療を心がけてきたことが、成人の治療においてもとても役に立ちました。大人の人でもコミュニケーションが何よりも大切ですから...。
当院は患者さまのお口の中全体を考える"トータルコーディネーション"を重視した治療を目指していますが、こうした考えに至ったのも、鶴見大学での経験が大きかったのだと思います。
これからのくもい歯科クリニックの目指すところ...
歯科医院を開業して15年が経過しました。ある程度経験を重ねてまいりましたし、ありがたいことに患者さまの数も増えてきました。歯科医院がこのような状態になると、これからどうするかという問題が出てきます。他の場所にも分院を出して、代診(院長の代理の先生)に医院のスピリッツを伝えて広く展開していくというのも、よくある手法です。
でも、私には、それができません。もしやるとしても、違う名前の歯科クリニックとしてでしょうね。歯科医師は技術職です。どうしても、自分の目の届かないところで、「くもい歯科クリニック」の看板をしょって他人が仕事をすることに安心できません。いや、別に今いる非常勤の先生方が信用できないということではないのです。それどころか、だんだん立派になってきてうれしいくらいなのですが...。
職人気質といっては言い過ぎかもしれませんが、自分の目の届くところで作業してほしいという気持ちがどうしても強いです。
ならば、どうするか...。
ほんとに個人的な希望ではありますが、「くもい歯科クリニック」はずっと残ってほしいのです。皆さんに喜んでもらえる地域に根差した歯科医院として。私は、よくあるような血縁の2代目、3代目への医院の継承などは考えていません。
これからは、医院のスタッフの充実度をより高める努力をしていきます。
私中心の医院から、私以外のドクター・スタッフが中心となり動かしていくようなそんな組織づくりをしていきたいのです。私の目の届く歯科医院ではなく、私がいなくても変わらず「くもい歯科クリニック」として、地域の方々に喜んでもらえる、そんな歯科クリニックに。
そんなわけで、診療台の数にも限りがありますが、できるだけドクター・スタッフのスキルをあげていくことに努力する所存です。同時に私の歯科に対する想い(スピリッツ)をも受け取ってもらえるように励みます。
また、地域に根ざした歯科医院として、患者さまに末長く愛され、安心して通院できる歯科医院に育てていきたいと思っています。高齢化時代のいま、当院でもご年配の患者さまが増えています。なかなか外出できない方のために、訪問診療の実施も検討しています。
患者さまと真摯に向き合う安心できるドクターを目指す
私は自分の思考のスタンスとして、物事を大きな視点でとらえ客観的に判断するように努めています。同じように患者さまの治療方針を決定するときも、全体の状態を把握した上で、総合的にアドバイスするように心がけています。
患者さまとは適度な距離を保ちながら、良好な関係性を築いていくのが好きですが、説明するときは明確にお話するように心がけています。できるだけ分かりやすく的確に...そんなことを考えていると、つい力が入り過ぎてしまうこともあります。(笑)
人間同士ってホントに難しい...とは思いますが、上述したような理想的なスタンスを実現できるように頑張っています。
患者さまと真摯に向き合い、より身近で安心できる歯科医師でありたいと思っています。
プロフィール
経歴
1979年 大阪府立住吉高校卒業
1986年 北海道大学歯学部卒業。歯科医師免許取得。
同年 鶴見大学歯学部付属病院ならびに小児歯科学教室に勤務。
1987年 同大学にて常勤助手職を拝命。
こののち、同病院に勤務の傍ら、一般歯科診療ならびに矯正治療についても研鑚を重ねる。
1996年 同大学を退職し、当地にて開業。現在にいたる。
資格
普通自動車免許・自動二輪免許・スキー検定2級・ワインエキスパート
趣味
スキー・野球・ワイン
2009年4月 9日
当院の歯周病治療の特徴
歯周病治療においてもっとも重要なことは「歯周病にならない・進行させない」こと。そのためには、歯周病の原因となる歯石や細菌を徹底的に取り除くことが必要不可欠です。
当院では歯周病治療だけでなく歯周病予防にも力を入れた歯周病治療を行っています。ブラッシング指導や歯石除去などを通じ、歯周病の原因を取り除いていきます。また、高周波治療器を使った高度な歯周病治療を行っています。
また、当院では、「担当歯科衛生士制」をとっておりますので、基本的にいつも同じ歯科衛生士がお口のケアにあたります。いつも同じ衛生士という安心感があります。あなたのお口のことを良く知っている衛生士が口腔ケアを行います。
一見、なんでもないようですが、いつも違う人が担当するのと、同じ人が担当するのでは大違いです。ヘアサロンで同じ美容師さんに髪を任せるのと、同じ安心感です。いつもいつも違う美容師さんでは、毎回説明しなければならないし、ちゃんとやってもらえるか心配ですよね。それと同じです。担当衛生士はあなたのお口の状態をよく知っていて、適切な治療と適切なアドヴァイスをしてくれます。
<歯周病の治療方法>
スケーリング&ルート・プレーニング
超音波スケーラーあるいは手用スケーラーとよばれる器具を使用して歯ぐきや歯周ポケット内からプラーク、付着物、歯石を除去します。歯周ポケットの中を清掃することで歯周病菌の活動を低下させ、歯周病の予防と進行抑制を図ります。
トリートメントケア
実は、スケーリングに一般的に用いられる超音波スケーラーには大きな欠点があります。この装置は超音波振動が発生するのですが、歯石もとれるのですが同時に歯の表面にも微細なキズがついてしまうのです。この細かなキズが新たな歯石の付着を容易にしますし、たばこのヤニのような付着物も付きやすくするのです。
そこで、このトリートメントケアが有効なのです。この作業は簡単にいえば、髪の毛のキューティクルケアと同じような作業です。髪の毛のダメージを補修するのと同じで、トリートメントケアのクリームが歯の表面の微細なキズを補修し、滑沢な表面を取り戻させるのです。
作業後は舌で触った感触が全然違います。ツルツルになりますので、ぜひ一度お試しください。
PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・トウース・クリーニングの略で、専門家によるお口のケアです。たくさんの細菌がお互いに結びつくと粘着性のあるバイオフィルムとなります。バイオフィルムは歯みがきでは落ちないので、歯科医師や歯科衛生士が取り除きます。
ブラッシング指導
磨けているつもりでも、歯と歯の間や奥歯の裏側などに歯垢が残っている場合もあります。あなたに合ったブラッシング方法をご提案させていただきます。
高周波治療器による治療
高周波治療器を歯周ポケットの内側にあて、ポケット内を消毒・殺菌します。ほとんど痛みがありませんので、患者さまの身体に負担を与えることもありません。繰り返し治療することにより、中程度以下の歯周病では症状の改善が見られます。痛みや腫れなどの急性症状が見られる場合には、特に威力を発揮します。こうしたストレスが少ない治療器具・器材は、今後も随時導入していく予定です。
歯周病の進行について
ここでは、初期から末期に至るまでの「歯周病の病状」についてお話しましょう。
まず、問題のない状態について簡単に触れますね。
健康な状態の歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にある溝)は深さ1~2mm程度で、歯ぐきの色は薄いピンク色で腫れもありません。
歯肉炎
歯と歯ぐきの間にある溝にプラーク(歯垢)がたまると、歯ぐきに炎症が起きます。炎症とプラークにより溝が大きくなり、歯周ポケットができます。この段階では、歯を支える歯槽骨は悪くなっていません。
【治療】
3か月に一度の定期検診を行い、ブラッシングで改善します。歯石がついている部分は歯石を除去します。歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニングPMTCも効果的です。
軽度歯周炎
歯周炎が始まり、歯周ポケットは3~4mm程度になります。歯周ポケット内にプラークや歯石がたまると炎症がさらに広がり、歯ぐきの色は赤みを帯びてきます。また、歯を支える歯槽骨が溶け始めます。
【治療】
ブラッシングで歯ぐきを改善します。その後、歯石がついている部分は歯石除去を行ったり、歯ぐきの中のルートプレーニングを行う場合もあります。歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニングPMTCを定期的に受けてください。
中等度歯肉炎
炎症が進行し、歯周ポケットが4~6mm程度と深くなった状態です。歯槽骨の吸収もさらに進行し、歯を指で押すと動きが始まります。ここまで進行すると、歯ぐきの腫れや出血など自覚症状が現れます。
【治療】
ブラッシングで歯ぐきを改善します。その後、歯石がついている部分の歯石を除去します。歯ぐきの中のルートプレーニング行うときは必要に応じて麻酔をすることもあります。重症の場合は、歯周外科を行う場合も増えてきます。術後、定期的に歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニングPMTCは必須です。中程度まで進行すると再発防止が重要になります。
重度歯肉炎
定期的に歯ぐきが腫れて、痛みもひどくなる状態です。
【治療】
ここまで進めば完治させるのはたいへん困難です。歯を保存できる状態であれば歯周外科手術、再生療法を試みます。しかし残念ながら抜歯となる場合もあります。ここまで進行する前に、ぜひ定期検診を受けてください。
歯周病を放っておくとどうなるの
「歯周病で歯が抜けても、そのまま放置しておけばいい」こんなことを考えている方はいませんか?いいえ、決してそんなことはありません。最近では、糖尿病・早産・未熟児・心臓病・脳卒中・肺炎など、さまざまな病気との関係も指摘されはじめています。
歯周病菌が招くこんな病気
●糖尿病
ご存知の通り、慢性的に血糖値が高くなり、全身の免疫力が落ちる病気です。悪化するとさまざまな合併症を引き起こすこともある怖い病気です。この糖尿病も、歯周病の細菌が原因でなることがあります。また、反対に糖尿病による免疫力の低下が、歯周病になりやすくします。実際、歯周病を治療すると、糖尿病も改善する場合があります。
●肥満
「え?歯周病が肥満と関係するの?」と思った方もいませんか?肥満の人は脂肪細胞によって全身の炎症が起きているため、歯周病の炎症を悪化させやすく、また、歯周病が起こす炎症が肥満を招く一因になるともいわれています。また、肥満と糖尿病のある人は、歯周病やメタボリックシンドロームにもなりやすいともいわれております。
●脳卒中
血液中の歯周病菌がアテローム性プラークをつくり、それが原因で血栓が生じ、脳の血管にまで運ばれるなどして発症します。脳卒中は、脳の血管が血栓で詰まったり、破れたりする病気です。命にかかわり、深刻な後遺症をもたらすこともあります。
●心内膜炎
血液中に流れ込んだ歯周病菌やその毒素が心臓にまでいたり、心臓弁膜に障害を見つけると、そこでバイオフィルムをつくって感染症の心内膜炎を引き起こすことがあります。心内膜炎とは、心臓の内側に炎症が生じて高熱、動悸、不整脈などが起こったり、心臓や脳、肝臓などに血栓を生じたりする疾患です。
●動脈硬化
歯周病菌が血管に入ると炎症を起こして粥腫をつくり、動脈硬化を進行させる危険があります。動脈硬化とは、動脈が弾力性を失って硬くなる、内腔が狭くなるなどして、血液の流れが悪くなる状態のことを言います。メタボリックシンドロームにも関連しているといわれます。
●敗血症
血液中で細菌が増殖して全身に広がり、その毒素で中毒を起こしたり、いろいろな臓器に障害を起こしたりする病気です。本来、血液には細菌の増殖を抑える力がありますが、免疫力が低下すると歯周病菌も増殖し、激しい頭痛を招いたり、心臓、肺、腎臓、筋肉、関節などにさまざまな障害を生じさせます。
●早産/低体重児出産
低体重児は、体重が2,500グラム未満で生まれる赤ちゃんのこと。未熟児ともいわれます。
血液中で、歯周病菌の毒素や炎症物質の濃度が高まると、子宮筋が収縮し、胎児が十分に成長していない状態で出産するリスクが高まります。また、妊婦は女性ホルモンを大量に分泌するため、歯周病になりやすいという問題もあります。さらに、女性は骨粗しょう症により歯を失うこともあります。
●誤嚥性肺炎
高齢者の死亡原因として多い肺炎です。口内細菌が唾液に混じって気道から肺に入ることで起こります。口腔機能の衰えから高齢者には誤嚥が多く、口内に細菌が多いと、誤嚥性肺炎を招きやすくなります。
2009年4月 8日
その人の口元の美しさをひきたてる【審美歯科治療】
口元の見た目の美しさを気にされる方にとって最適な治療が、審美歯科治療です。
審美歯科治療とは歯の美しさを重視し、歯並びや歯の色など、その人の口元の美しさを引き立てる美容性の高い治療をいいます。
「にこやかにほほ笑むことができる」、「人前を気にせず笑うことができる」
当たり前のことなのですが、当たり前であるがゆえに、それができないときの悲しみ、苦しみはなった人しかわかりません。
「笑いたいけど、手で口を隠したくなる」、「なるべく歯を見せないようにしているために仏頂面、能面顔になっている」・・・歯の色が悪くなければ・・・形が悪くなければ・・・
そんなお悩みをお持ちの方は是非ご相談ください。
当院では治療跡が目立たない補綴物(被せ物・詰め物)を使った治療や、歯の色を白くするホワイトニングまで、幅広い審美歯科治療を行っています。
このページでは当院の審美歯科治療についてご紹介いたします。
保険・自費に関わらず、分け隔てなく治療します
「セラミックと銀歯の違いは?」「セラミックの被せ物はずいぶん高いけど、保険の歯はどこがよくないの?」こうした疑問を感じたことはありませんか?
これまで材料による違いについては、十分な説明が行われないのが一般的でした。
当院では詰め物や被せ物の処置を行う前に、事前に使用する材料についての情報提供を行っています。女性スタッフが担当し、材料の種類や特徴、価格・保証期間など、詳しく説明します。「説明を受けたのに、自費の材料を選ばないのは気が引ける」と心配する必要はまったくございません。説明を受けた後、患者さまご自身で決めていただければ、それでよいのです。
当院では、保険・自費に関わらず、分け隔てなく治療しておりますのでご安心ください。歯の色に自信がなくて、人前でにっこりと笑えなかったあなた、どうぞご相談ください。
【完成度の高い補綴物】高い技術を持った技工士
当院では現在4名の技工士(詰め物やかぶせ物を作る職種)とお付き合いし、それぞれの得意分野に合わせた補綴物をお願いしています。
保険・自費の補綴物をお願いしている技工士の方のレベルは高く、保険の場合でも十分な完成度の高さです(材料そのものの善し悪しを変えることはできませんが・・・)。奥歯の自費の補綴物についてはより高い完成度を見せていただいております。また、前歯の自費の補綴物は、鶴見大学の技工士課で技工士長を務めた方にお願いしています。非常に高い能力をお持ちの方ですので、安心してお任せできます。
特に前歯の差し歯を作るときは、色決めがたいへん重要です。周囲の色と馴染まないと、全体のバランスがくずれてしまいます。非常に微妙な面がありますので、必要に応じて技工士の方に来院してもらい色を確認していただく場合もあります。
セラミックによる審美歯科治療
ここでは、当院で用いられる様々な審美治療の方法についてご紹介します。
瀬戸物に使われている陶器・磁器。美しい輝きを持っていますね。セラミック・ポーセレンといった材料はこの仲間なのです。美しいだけでなく、水を吸わないので変色しにくいのです。耐久性にも優れており、メンテナンスをしっかりしていただければ長期にわたり使用可能です。セラミックに関する技術革新は著しく、当院では次のような製品を取り扱っています。
見た目も自然で美しい【メタルセラミッククラウン】
金を含む合金で作られた金属の冠(クラウンと呼びます)にセラミックを焼き付けて仕上げてあります。見た目も自然で美しいものです。ただし、合金の部分が歯肉を刺激してクラウンと歯肉の継ぎ目の部分が合わなくなることがあります。このため歯の根の部分の色が出てしまうことがあります。この色が出ている部分はブラックラインと呼ばれ、せっかくの美しさを損なう原因になることがあります。
金属アレルギーの方でも安心【オールセラミッククラウンならびにジルコニアセラミッククラウン】
全く金属を使わないで作られています。色合いが非常に美しいだけでなく、自然な透明感と輝きを持っています。セラミックのみでできているので、金属アレルギーの心配もありません。冠の周囲の歯肉への悪影響も少ないのでブラックラインも生じにくいです。特に、ジルコニアは非常に硬くて、セラミックの欠点である破折やチップを起こしにくい特性を持っています。
【ラミネートベニア】自分の歯を痛めない
歯の表面に化粧板のようにセラミックの薄い板を貼り付けて治します。歯を削る量が少なく、患者さまの歯を痛めないという点で優れています。しかしながら、薄い板のような構造なので色合いの表現には限界があります。また、薄いがゆえに、はがれたり割れたりする可能性について留意が必要です。
奥歯を白くしたいときは【ハイブリッドセラミッククラウン】
金を含む合金のクラウンにセラミックと樹脂を含んだ複合素材を貼り付けて作ってあります。おもに、奥歯を白くしたいときに使われます。樹脂を含んでいるため割れにくく、噛み心地も自然です。ただし、メタルセラミッククラウンやオールセラミッククラウンに比べると色合いや透明感などが劣っています。また、樹脂を含むため年数を経るとすり減ったり、多少の変色をすることがあります。
【セラミックインレー・アンレー】一部分だけを削ってセラミックを詰める
奥歯の治療では、歯全体にクラウンをかぶせるような治療がいつも必要なわけではありません。一部分だけを削ってセラミックを詰めるだけで治せる場合に用いる治療法です。金属を使用せず、ジルコニアセラミックまたはオールセラミックかハイブリッドセラミックで作ります。金属がないのでたいへん透明感があり自然な仕上がりになります。
2009年4月 7日
歯を削らずに白くする治療方法【ホワイトニング】
「歯のくすみや黄ばみが気になる」「歯を白くしたい」このような歯の色でお悩みの方はいらっしゃいませんか?
当院では歯の黄ばみやくすみが気になる方のために、ホワイトニング治療を行っています。
ホワイトニングとは、歯を削らずに白くする治療方法で、専用の薬を浸透させ、歯の内側から白くしていきます。当院では以下に示すように3つのタイプのホワイトニングをご提案しています。
歯の色が気になる方は、一度、ご相談ください。
当院におけるホワイトニングメニューについて
当院ではホワイトニングについて3つの方法をご用意しています。
①オフィスホワイトニング
②ホームホワイトニング
③デュアルホワイトニング(オフィスホワイトニング+ホームホワイトニング)
それぞれについて詳しくお話ししましょう。
①オフィスホワイトニング
表示👈オフィスホワイトニング器材
歯科医院の中で歯科衛生士が直接に患者さまにホワイトニングを行う方法です。
この方法のメリット
・1回の処置(1時間30分程度)で終了する。即日に効果を実感できます。
・シェードガイド(歯の色見本)で4段階程度の明るさの改善を目指します。
※効果には個人差があります。
この方法のデメリット
・処置後24時間は色素を多く含む飲み物・食べ物を摂取できない等の食事制限があります。
・ホームホワイトニングに比べると後戻りも早いです(1~3ヶ月)。
※ただし、「タッチアップ」といって少し色が戻ったところで、追加的にオフィスホワイトニングを行うことで元の明るさに戻すことが可能です。
②ホームホワイトニング
表示👈ホームホワイトニング器材
ご自宅で患者さまご自身でホワイトニングを行う方法です。
この方法のメリット
・お好きな時間にお好きなペースでホワイトニングを行えます。
・後戻りが遅めです(6か月程度)。※個人差があります。
・後戻りした場合も、薬剤を追加購入するだけでホームホワイトニングを再開できます。
この方法のデメリット
・即日に効果を得ることはできません。通常2週間程度の継続的なホームホワイトニングで結果を得ることができます。
・一時的に知覚過敏症状(しみる症状)が出ることがあります。
※当院ではしみにくい薬剤やしみ止めの薬剤も用意しております。
③デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングを行った後に、ホームホワイトニングを行う方法です。
この方法のメリット
・オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのそれぞれの短所を補う方法であり、一番効果が高いと言えます。
・当院では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを別々に行う場合に比べてお得な価格設定になっています(5000円以上!!)。
この方法のデメリット
・オフィスホワイトニング後の食事制限とホームホワイトニングの際の知覚過敏症状(しみる症状)の可能性はあります。
2009年4月 6日
入れ歯が合わなくてお困りの方へ
「痛くて噛めない、すぐズレてしまう、喋ると外れてしまう」こうした入れ歯に関するトラブルを抱えている方はいらっしゃいませんか?
当院ではカウンセリングを重視し、一人ひとりの患者さまに合わせた、快適な入れ歯をご提案しています。
このページでは当院の入れ歯についてご説明いたします。
患者さまの状況に合わせて、入れ歯をおすすめします
入れ歯のカウンセリングをしていると、「初めて入れ歯を作るのに、いきなり保険外の高い入れ歯をすすめられてしまった」というお話を伺うことがあります。
確かに、保険外の入れ歯はお口の中に装着したとき、ジャストフィットし、安定した噛み心地が得られます。だからといって、必ずしも高い入れ歯がベストというわけではありません。保険の入れ歯でもご満足いただいている患者さまも大勢いらっしゃいます。
当院では無理に保険外の入れ歯をおすすめすることはありません。まずは、保険の入れ歯を試していただいています。それでもご満足いただけないときに、患者さまの状況に合わせて、保険外の入れ歯をおすすめしています。
当院で扱っている入れ歯について
たとえば、入れ歯が合わない、痛みが出る、すぐ割れてしまう方には、金属床の入れ歯を、金具が見えてイヤという方には、ノンクラスプデンチャーをご提案いたします。大切なことは、入れ歯を装着する習慣を身につけることです。当院の入れ歯で、もう一度噛める喜びを取り戻していただきたいと思います。
保険適用の入れ歯(プラスチック)
プラスチック(レジン)の土台(床)にプラスチックの人工歯を並べた入れ歯です。残った歯に金属のバネをかけて固定するため口を開けると目立ちます。厚みがあるので違和感を感じたり、しゃべりにくい、食べ物の味がわかりにくい、冷たい熱いが伝わりにくいなどの欠点があります。
ノンクラスプデンチャー
金属のバネを使用しない入れ歯で、義歯用樹脂を使うことで超弾性があり、薄く軽く製作することができるので装着時の違和感が少ないのが特徴です。ただし、ビニール系の樹脂なので使用しているうちに劣化が進みやすいという欠点があります。
金属床総義歯(コバルトクロム床・チタン床)
薄くつくるので違和感が少なく、発音もしやすい入れ歯です。食べ物の温度を敏感に感じることができるので美味しく食事ができ、患者さまに合った人工歯を使用するので審美的にも優れています。コバルトクロム床とチタン床の2種類を用意しております。コバルトクロム床とチタン床はいま述べたような点で保険のプラスティックのいればより優れています。さらにチタン床では、コバルトクロム床より、かなり軽量化が可能で、本当に軽いなと実感できます。また、チタン床は生体親和性に優れているので金属アレルギーの可能性が少ないです。
磁性アタッチメント義歯
歯根に磁性金属を取りつけ、入れ歯に小型磁石を埋め込みます。磁石の力でピッタリと合うので浮いたり外れたりすることがありません。弱くなった歯も抜かずに義歯の支えとすることができます。
2009年4月 5日
インプラント治療の流れ
インプラント手術はあごの骨の中に人工歯根を埋入する治療です。安全で正確な手術を行うためには、事前の精密診断が非常に重要になってきます。
当院では安全なインプラント手術を行うために、事前に患者さまの健康状態や顎の骨の状態などを検査し、インプラントが適用できるかどうか判断を行っています。
実際には、事前にレントゲンや顔貌・口腔内写真の撮影を行い、模型を作るために歯形を採ります。また、必要に応じて、CT撮影を行います。こうして整えた資料を専門医を含む複数の歯科医が分析し、総合的に診断いたします。患者さまには「院長カウンセリング」などを通じて十分に説明し、内容や注意点を詳述した文書も提供しております。
もしも、何らかの理由でインプラントがお奨めできない場合は、その旨を説明するだけでなく、他の治療法についてご提案も行います。また、インプラント手術を行うかどうかは、最終的にはカウンセリングの後で患者さまご自身に判断していただきますので、ご安心ください。当院では、患者さまの了承なく、治療を進めることはございません。
大まかな治療の流れを記しておきましょう
1.事前の診断のための各種資料の準備
2.院長カウンセリング
治療方法・費用・期間・リスクなどについて詳しくお話しします。
→患者さまの最終判断:患者さまの同意が得られれば、インプラント処置に進みます。
3.インプラント埋め込み手術
※個々のケースでいろいろなオプションが生じる可能性があります。
「骨増生術」「ソケットリフト」など。もちろん、2.で十分に説明を行います。
4.インプラントの2次処置と上部構造の作製
粘膜下に埋めてあるインプラントをお口の中に出して、被せをする作業です。
5.定期的なメインテナンス
処置が完了してもメインテナンスを怠ると歯周病になってしまいます。
保証の関係からも定期検診は必須です。
このように、インプラント治療は、
1.インプラントの埋め込み+2.上部構造の製作
の、大きく分けて2段階からなります。
上部構造とはあごの骨の中に埋め込んだインプラント体(人工歯根)の上に被せる人工歯の部分をさします。最初からインプラント体に人工歯がついているのではなく、埋入後に歯の形を作り被せます。
2009年4月 4日
歯並びや噛み合わせで悩んでいる方へ
「歯並びをキレイに揃えたい」「噛み合わせを治したい」「八重歯が気になる」など、歯並びや噛み合わせで悩んでいる方はいらっしゃいませんか? このような方に最適な治療が矯正治療です。
当院では矯正専門医による高度な矯正治療を行っています。経験豊かでさまざまな治療法にも通じておりますので、どうぞご安心ください。
また、お子さまから成人まで幅広い患者さまに対応していますので、お気軽にご相談ください。
このページでは、当院の矯正治療についてご説明いたします。
【当院の矯正治療の特長】
歯並びが悪くて虫歯になったり、あるいは、特に前歯の見た目が悪くなりコンプレックスを感じてしまう方がいらっしゃいます。
「歯並びさえ良ければなぁ・・・この内側に引っ込んでる前歯なんとかならないかなぁ・・・」。そんな思いを抱いて毎日過ごされている方々がいらっしゃいます。人前で大きく笑えなかったり、口元をいつも手で隠す癖がついていたり、口を開けないようにいつもしているために仏頂面だとか無表情だとか言われたり。ほんとに悲しいですよね。
整った美しい口元を手に入れることができれば、お口の中の健康だけでなく人生における自信を取り戻し、心身ともに輝きのある生活を送ることができます。
当院では、矯正治療の大きな特徴の一つに、「矯正認定医」と「小児歯科を専門分野として研鑽した歯科医師(はばかりながら雲井のことです)のコラボレーションが挙げられます。
専門的な知識や多くの経験から、患者さまのさまざまなご要望に最適な治療方法を提示することができます。特に子供の時代の特徴的な状況について、二人の専門家が対応することで、治療に伴うさまざまな問題を迅速に解決することができます。
つまり、「くもい歯科クリニックの矯正」は小児から成人まで、お口の管理をしっかり行いながら、矯正治療を安心して受けることができるのです。
もちろん、大切なのはその人にとってのベストな方法を選択し判断できることす。何でもかんでも当院で処置するという方針ではありません。当院は様々な専門機関と連携しておりますので、必要な場合は大学病院や高次の専門機関に紹介も行っております。
すべての歯科治療について言えますが、一番大事なのはその患者さまにとって最良の結果がもたらされることです。そういうスタンスですのでどうかご安心ください。
当院では「矯正相談」を受け付けております。「すぐにでも矯正したい」という方だけでなく「まだ、やるかどうかは決められないけど、ちょっと相談してみたい」という方もどうぞお気軽に「矯正相談」を受けてみて下さい。相談したから矯正すると決まっているわけではありません。単なる相談です。
「矯正相談」1回30分程度・・・¥3,300
(専門医によるお口の状態のチェックとご相談)
矯正相談のあとで、「本気で矯正を考えてみたい」「もっと、診断・治療方法・期間・費用などについて詳しく知りたい」という患者さまについてのみ、歯の型どり、レントゲン、お顔やお口の中の写真などの資料をとる作業ののちに、「矯正専門医による確定診断」を行い、詳しく説明いたします。また、文書にて説明内容をお渡しいたします。
矯正に関する資料整備と矯正専門医による確定診断・・・¥55,000
(検査費用・¥16,500および診断料¥38,500の合計)
今の世の中はとかく見た目が重視されます。
お子さまをお持ちの方はご心配な方も多いかと思います。小さなことでもどうか遠慮なさらずにご相談ください。
また、成人の方でも前述しましたように、お口元のことが原因でコンプレックスに陥って人生を楽しめていない方も見かけます。プチ矯正のような部分矯正についてもどうぞ遠慮なくご相談ください。
当院は、これまで述べたように、はじめから矯正ありきではありませんし、患者さまにとっての最善を第一に考えています。どうかご安心ください。
美しい口元は、あなたの生活を輝かせるでしょう
くもい歯科クリニックの矯正治療の流れ
前の項目と一部重なりますが、当院の矯正治療の実際についてお伝えします。
1・定期診査などでのアドバイス
日常的に行われている「定期検診」を通じて、患者さま(お子さま~成人まで)には「歯並び」についても、必要に応じてアドバイスさせていただいております。特に小児については長年にわたり専門的な研修を続けておりますので、気になることがあればいつでもご相談ください。
2・矯正相談
お子さまやご本人さまの「歯並び」ついて、より専門的なアドヴァイスを受けたい場合や「矯正するかどうかは決めていないが相談は受けてみたい」という場合は、どうぞ担当医にお申し付けください。矯正専門医による「矯正相談」を設定いたします。あくまで、相談ですので、必ず矯正するわけではありません。どうかお気軽にお申し付けください。
「矯正相談」1回30分程度・・・¥3.300
(専門医によるお口の状態のチェックとご相談)
3・資料を整えて行う矯正カウンセリング
「矯正相談」のあとで、「本気で矯正を考えてみたい」「もっと、診断・治療方法・期間・費用などについて詳しく知りたい」という患者さまについてのみ、歯の型どり、レントゲン、お顔やお口の中の写真などの資料をとり診断を行い、「矯正カウンセリング」にて詳しく説明いたします。また、文書にて説明内容をお渡しいたします。
矯正に関する資料整備と「矯正カウンセリング」・・・¥55.000
※各種の検査費用(歯の型どりなど)を含みます。
4・矯正治療の開始
お持ち帰りいただいた説明資料をよくご検討ください。「やっぱり矯正しよう」とご決断いただいた場合のみ、矯正治療に実施したします。
矯正治療はひとたび開始したら最後までやり遂げないと意味がありません。途中下車は効果ゼロと言って差し支えないと思います。私どももせっかくの矯正がそのような結果に終わることは不本意としか言いようがありません。どうかご家族でよくご相談の上、ご決断ください。
※治療費用のお支払いは、現金払い以外にクレジット利用も受け付けております。また、
審査がございますが「歯のローン」による分割払いもございます。
5・矯正治療の実際
治療開始年齢や内容により、いろいろなパターンがありますが、一般的な内容を記します。あくまで概説ですのでそれぞれの患者さまで詳細は異なります。
①一期治療
6歳位~13歳位の方を対象に、顎顔面の成長を利用して治療したり、口呼吸などによる習慣性の異常をリンガルアーチなどワイヤー装置やバイトプレートなどの可撤式装置を使って治療します。
細かく歯を並べるわけではありませんが、前歯のかみ合わせが良好になることを目的の一つとしています。
表示 👈リンガルアーチ
表示👈バイトプレート
②二期治療
13歳以上の方を対象に、マルチブラケット装置やインビザライン(マウスピース装置)を用いて個々の歯を配列し、歯並び全体を美しく、そして機能するように治療をいたします。
表示👈マルチブラケット
表示👈インビザライン
③リテイニング治療
①と②の治療が終了後に、後戻り(元の状態に戻ろうとする現象)を起こさぬように噛み合わせの安定を図るリテーナーを一定期間使用します。
表示👈いろいろなリテーナー(床タイプ・マウスピース・ワイヤー固定)
➃経過観察
できるだけリテイニング治療が終了後も定期診査などに伴って、状況の確認を行います。もし後戻りの徴候が見られるときは必要な対応をとります。
上記は一般的な治療の流れと言えますが、患者さまひとり一人に最適な治療計画を提案いたします。場合によっては一期治療治療のみで終了できます。また、二期治療だけの場合もあります。リテイニング治療は二期治療をされる方は必須です。
2009年4月 3日
受付
医院に入ると下駄箱があります。スリッパに履き替えましょう。
待合室
順番までソファでお待ちください。 名前が呼ばれたら診療室に入りましょう。
ユニット
常に気持ちよく使用していただくために、感染対策や滅菌には細心の注意を払っています。また、隣とは壁で仕切られております。
当院では、担当歯科衛生士制度を導入し、専用エリアで患者さまに最適なメンテナンスと、予防方法を指導していきます。
特別室
サロン感覚で治療を受けることができる、
特別室をご用意しました。
感染対策について
エプロンと手袋、紙コップも使い捨て。患者さまに不快感を与えないように、当たり前のことを当たり前にやっています。
フリーアーム(口腔外吸塵器)
大型の掃除機のような装置ですが、歯を削る際にでるエアゾール状の削りかす(歯が削れてできる微細な粉末粒子や 口腔内細菌からできている)を患者さまが吸い込まないようにする装置です。
中性殺菌電解水発生装置
添加物を使用せずに、殺菌電解水を発生する装置です。添加物がないので機械を傷めないし、環境にも優しいです。
治療設備
デジタルレントゲン
従来のレントゲンに比べて、放射線量が少なく高画質なレントゲン画像が得られます。しかも、現像液やフィルムを使用しませ んので、患者さまの身体と環境にも優しいレントゲンといえます。
高周波治療器
レーザーに匹敵する機能を有する最新の治療機器。歯周病治療などで力を発揮します。
電動注射器
電動注射器は非常に細い注射針を使うことができるので、麻酔の際の痛みを軽くすることができます。
歯科用ルーペ
3~5倍に拡大して観察する道具です。窩洞形成(歯の形を掘る作業)を正確に進めるために有効です。
2009年4月 2日
『口福』のための接遇
診察室に入り、いきなりマスクや帽子で顔が見えない先生と対面し、緊張してしまうことはありませんか?
まして、診察台に座ったとたん背後から「はい、口を開けてください」「歯を削りますよ」といわれると、恐怖心すら覚えてしまいますよね。
当院では患者さまを診療室にお迎えする際にはなるべくマスクを外してご挨拶するように心がけております。また、診療室においては患者さまと向き合い治療内容を説明するようにしております。そうは言っても、患者さまに馴れ馴れしくするということではなく、適度な距離感を保ちながら、相談しやすい雰囲気になるように心がけています。
院長・雲井の信念として、院長だけが患者さまと対応しているというのではなく、スタッフ一人ひとりが、医院の顔として患者さまに向き合っていくべきだと考えています。
スタッフ一同、患者さまが『口福』になれる接遇を心がけてまいりますので、どうぞご安心ください。
治療に関する皆さまのご要望について
患者さまには、さまざまなご要望があります。「歯を抜かないでほしい」「痛くないようにしてもらいたい」「麻酔や薬はできるだけ使わないでほしい」などなど。
ご希望通りに治療を進めたいのですが、私たちは歯科分野の専門家として、皆さまのお口の健康に責任を負わねばなりません。
ですから、皆さまのご要望のすべてについてイエスマンのように応えることはできません。ですが、学術的な論理だけですべてを割り切るつもりもありません。歯の治療法には、幾つかの選択肢があることもしばしばです。
たとえば、ひどい虫歯になっている歯があるとします。「その歯を抜かなければ、患者さまの健康を害する」という場合は、選択の余地はないかもしれませんが、そうでない場合は、「その歯を抜く」という選択肢以外にも「その歯は大きな支障のない限り、当分おいておく」という選択肢もありえます。患者さまがそのうちにダメになるかもしれないということを承知なら、その歯を抜かないで使えるように治してしまうこともあります。
医療従事者として、皆さまのお口の健康に支障のない範囲ではありますが、皆さまのご要望を前向きに受け入れるようにしています。ですから、治療に関してのご要望は、ぜひお聞かせくださるようお願いします。
無痛治療を目指して
患者さまにとって、実際の治療にともなう「痛み」への不安や恐怖心は相当なストレスです。歯科治療が現在のような「削る道具を使って虫歯の穴を治す」という行為でありつづける限り、こうしたストレスから、完全に開放されることは望めないかもしれません。しかしながら、私どもはストレスを少しでも和らげるように努力してまいります。
具体的には「電動注射器」や「高周波治療器」などを使用しています。電動注射器は非常に細い注射針を使うことができるので、麻酔の際の痛みを軽くすることができます。また、高周波治療器は、おもに歯周病の治療などの際に、ほとんど痛みを感じさせずに治療を行うことが可能です。この他にも低音・低振動の切削器具(歯を削るドリルのような道具)もございますので、「歯医者の音がイヤだ」という方は、治療の際にお申し付けください。
今後もストレスを少なくするような器具・器材については随時、導入していく予定です。なお、当院では発ガン性が疑われているホルムアルデヒドを含む素材については、一切使用しておりませんのでご安心ください。
お口の健康管理について
当院では、治療予定が終了しましたら、皆さまに定期診査をおすすめしております。虫歯や歯周病には定期的な管理が必要です。当院では、治療完了後の一定期間(おおむね4~6か月)をもって、お葉書やお電話で定期診査を呼びかけています。ですが、これは皆さまに歯科受診を強制するものではありません。
私見ではありますが、個人の健康は基本的にご本人が管理すべきものだと思っております。歯科医師はそのお手伝いをする立場であり、皆さまのお口の健康を守る主役は患者さまご本人なのです。日常生活での歯磨きや食生活への気配りを十分に行うという自己管理がその基本であり、自己管理できない部分(歯石を取り除く・虫歯の検査など)を歯科医院による管理で補うのが理想であると考えています。
患者の皆さまの立場からすれば、こうしたスタンスがもっとも安全性が高く、費用効果も高いといえるのではないでしょうか。安全神話がくずれ、危機管理が求められる時代です。
「痛くなったら行こう」「歯のことはわからないし、歯医者にすべてまかせよう」という考え方よりは「痛くならないうちに診察を受けよう」「歯の健康管理を自分ですべきだ」という予防的な思考が必要だと思うのです。
2009年4月 1日
ホワイトニングを行う前の注意点
ホワイトニングをすぐ始めたい!というお気持ちはわかるのですが、気を付けなければならないことがありますので、まずお読みください。
担当する歯科医師や歯科衛生士が直接に説明しますが、以下の点については注意が必要です。
・歯石やステインはホワイトニングの妨げになるので、事前に歯のクリーニング治療が必要です。
・詰め物や被せものなどの人工物の色はホワイトニングをしても変わりません。
・病気にともなう歯の変色はホワイトニングでは明るくすることができません。
なにはともあれ、まずは何なりとご相談いただければ、患者さまに合ったホワイトニングをご提案できます。相談は無料ですのでお気軽にお声掛けください。
痛くならないうちに診察を受けよう
虫歯や歯周病は、未然に防ぐことのできる病気です。近年は「虫歯にしない」「歯周病にならない、進行させない」ことに注目が集まっています。
当院では「予防歯科」として区別していませんが、虫歯や歯周病の予防に取り組んでいます。
<虫歯や歯周病の予防に重要なこと>
●正しいブラッシング(歯磨き)の方法を身につけてお口の中を常に清潔に保つ
●定期的に歯科での管理を受けて、虫歯の予防処置をしたり、歯周病の原因となる歯石を取り除く
●日常生活や生活習慣における虫歯・歯周病の発生原因を取り除く
これからは「歯のことは歯医者にすべてまかせよう」という考え方から「痛くならないうちに診察を受けよう」という予防的な思考になってほしいと思います。
このページでは当院の予防歯科についてご説明いたします。
ひとり一人の患者さまに合った予防【担当歯科衛生士制】
生涯にわたり、自分の歯で楽しく食事ができる『口福』な人生を送っていただくためのサポート。それが、当院の考える予防歯科です。
当院では、担当歯科衛生士制度を導入し、ひとり一人の患者さまに合った口腔ケアを行っております。豊富な知識を持った歯科衛生士が担当し、専用エリアで患者さまに最適なメンテナンスと、予防方法を指導していきます。具体的には、口腔内検査や歯石除去、歯の着色のクリーニングなどがあります。
担当衛生士制度を導入したことで歯科衛生士の意識が向上し、患者さまとのコミュニケーションもより一層深まっています。また、患者さまからは「いつも同じ人が担当するので、安心して任せられる」と好評です。
歯石
唾液中の無機成分が、歯垢(プラーク)に結びついて歯の表面に沈着したもの。お口の中の細菌の「すみか」となりやすく、歯周病の発生・進行の原因となります。ついた歯石をご自分で取ることは難しく危険でもあります。また、唾液の無機成分とプラークからつくものですから、除去してからも時間がたつと再びついてしまうことがあります。
定期的に専門家に取り除いてもらいましょう。
定期検診について
虫歯や歯周病の予防には、定期的な管理が欠かせません。当院では治療を終えた患者さまには、定期検診をおすすめしています。
4か月~半年に一度、お葉書にてご案内いたします。葉書がまいりましたら、お電話にてご予約をお取りください。その際は、「定期検診希望」と電話口にておっしゃっていただけますと、スムーズに予約が取れます。
また、治療終了後、その場で定期検診の予約をお取りいただいただくこともできます。この場合は、定期検診日の2週間程度前に、受付担当から確認のお電話を差し上げますので、忘れてしまうこともありません。
お葉書の場合は、ご自身で電話予約をするわけですが、このワンアクションに自信のない方(笑)には、「その場でのお約束」がお奨めです。
定期検診では口腔内検査や歯石除去を行い、溜まっていた汚れを丁寧に取り除いていきます。メンテナンス後は、舌触りがなめらかになり、お口の中全体に爽やかさが広がります。また、着色の除去を御希望ならエアフローによるクリーニングをお奨めしますし、歯の表面を滑沢にし汚れが付きにくくなるトリートメントケアについても施術を行っています。
当院では「患者さまご自身でできない歯石取除や虫歯の検査などのお手伝いをする」というスタンスで、定期検診を行っています。
長い目で見れば全身的な健康増進にもつながりますので、ご自分の歯を守るためにも、定期検診を受けていただきたいと思います。